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「情報の科学と技術」の記事、拝見しました。

  「情報の科学と技術」の記事、面白く拝見しました。
 前半の“Web2.0とは何か”は、一つ一つの用語にも説明が書かれていて、わかりやすく、理解できそうな気がしてきました。(それでも、まだ理解できないので、蛍光ペン片手に文章の上を行ったり来たりしています。)
  今回は、後半の“Web2.0の図書館”の箇所を基に課題に取り組みました。


「Web2.0は、ライブラリアンにどのようなインパクトを与えるのか」(その2)

Ⅰ貸出記録の利用 
貸出記録を利用してAmazonのようなサービスを提供する、というのは興味深い提案ですので、それについて図書館サイドから次の2点について意見を述べたいと思います。

(1)図書館では利用者個人の貸出記録は持っていない
(2)貸出記録の活用の有効性

(1)図書館では利用者個人の貸出記録は持っていない
  最も基本的な問題は“図書館は利用者個人の貸出記録は持っていない”ことです。返却と同時に利用者の貸出記録は消えることになっているのです。サーバの中にデータとして残っているのかもしれませんが、それを呼び出したり、利用することはできません。プライバシーを守るため、個人の貸出記録を残すことは許されないのです。図書館の根幹に関わることなので、変更することは難しいでしょう。
 しかし、次のような方法で実現できるかもしれません。
  ①利用者一人一人がそのサービスを受けるかどうかを選択し、そのサービスを受けるために貸出    記録を残すことを承諾してもらう。
   そして希望した場合も全部の記録を残すのではなく、資料1点1点について記録を残すかどう
   かを選択できるようにする。
  ②貸出記録を図書館ではなく、利用者自身がつくる。

 他の利用者の貸出記録について、①は不完全なものになる②は利用できない、などの不備が生じますが、私はそれでもよいと思います。なぜなら、貸出記録の活用の有効性に疑問を感じるからです。それについてはのちほど述べます。
 さて、②についてですが、ホームページを利用して個人個人が自分の貸出記録はをつくるのです。各館のホームページから利用者自身の貸出中の資料を知ることができますから、システムがあれば、それを活用し個人の貸出記録がつくれるのではないでしょうか。それを利用し、図書館のOPACにリンクさせ、知りたい情報を引き出すのです。著者や分類、件名やキーワードを使えば、希望する本の絞り込みに役立つでしょう。また、今まで利用したことのある資料については、印がついていれば便利です。小説など、すでに読んだものを忘れてしまい、苦労している人が多いのです。その際、OPCAが利用しやすいものになっていることが重要です。それについては、Ⅱで述べたいと思います。

(2)貸出記録の活用の有効性について
 貸出記録の活用の有効性を考えるに当たって、Amazonと図書館の違いを考えてみたいと思います。
 ①1点ごとのデータの量の違い
Amazonは全国(世界)規模であり、同じ本がどれだけ売れるかで、資料価値や人気を計ることができ、売上げ冊数は無限ですが、図書館は基本的には、1資料は1冊のみの購入ですから、貸出回数については限界があります。ある意味正確な数字とは言えないでしょう。
 ②買うことと借りることの質の違い
  買うことと借りることでは、選択の厳しさが違います。図書館の場合、取り敢えず借りていって、家で選ぶという利用者が多いのです。また“欲しい本は何時もない”と言うのが利用者の最も多い不満であるように、希望する本ほど貸出中です。ですから、同じテーマの本を借りても、よい組み合わせとは言えないのです。
 ③絞り込みの難しさ
  Amazonの場合、売上げ冊数という正確なデータがありますし、その根底には“買ってもらう”ということがあるので、絞り込みはしやすいと思いますが、図書館の場合はもっと複雑です。一人の人が、1回で10冊ぐらいの本を2週間に1回、何年となく繰り返すわけです。ジャンルやテーマもその時々違うこと多いのです。ですから、どのような基準で絞り込みをするかが難しい問題です。絞り込みが適切でなければよい提案はできないでしょう。

 以上のような理由で、利用者の貸出記録の有効性には問題があると思います。私は、貸出記録を利用するなら、図書の貸出記録を利用した方がよいと思います。それでしたら、ローカル情報としてOPACに組み込むことも可能でしょう。最もよい本が貸出が多いとは限りませんが…。

Ⅱ OPACの活用
 OPACは進化しています。書誌情報も豊富になり、様々な方法で検索ができるようになってきています。
 例えば「富士見市立図書館」を例に挙げると
 ①あるタイトルの書誌情報を出すと、そこに示されたシリーズ名・著者・出版社・分類番号からそれぞれ関連資料を抽出することができる。
  クイックするだけで表示されるので、便利です。また、「市川市立図書館 資料検索」では、件名について同様のことができます。
②フリーワード検索ができる。
 フリーワードの検索では、内容事項で使われている言葉や件名も拾うので、本の内容で抽出することができます。例えば“いぬ けんか”で調べると89件出てきます。富士見市のが優れていると感じるのは、読みも拾ってくれることです。漢字でも仮名でも検索できるのは便利です。ただし、読みは難しいようで、“いぬ(犬)-飼育”もけんか、“冒険家”もけんかと一致してしまい、なぜこの本が出てきたのかな、と首を傾げることもあります。
 「草加市立図書館」のフリーワード検索は文字が一致しなくてはダメなので、漢字検索と仮名検索とでは結果が違いますが、数字を同時に入れると分類番号で絞ることができます。“いぬ けんか 913”と入れると、物語に絞れます。ただし、913と339など数字の並びは区別できないので、目的外のモノも出てきます。
  また、「浦安市立図書館」では、
“項目間をAND・OR・NOTで掛け合わせて検索する”“検索演算子( * + / )を使用して検索する”などの高度な検索ができます。
 このように、図書館によって異なりますが、OPACは確実に進化しています。データ面でも進化しています。“TRCマーク”でも“目次検索”や雑誌検索などができるようになってきています。しかし、その進化に図書館自身が関わってことは少ないように思われます。データをつくるのもシステムをつくるのも業者が中心です。図書館はいつも助けられているようです。OPACは、Web全体の進化にとり組まれているように感じます。その中で、今私たちができることは、図書館自身をOPACの利用者と考え、質の向上と利用しやすさを追求すること、また、OPACの提供者として、利用者によりよい形で提供することではないでしょうか。
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わたし自身は公共図書館に関しては利用する立場なのですが、(1)-①、(1)‐②共にとても興味を引かれます。いろんなサービスの可能性がありますね!
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